散歩もの

「散歩もの」を読んだ。地味な漫画だったなーと思うけれど、最終話が沁みたので覚え書き。
川上宗薫のガン闘病記『死にたくない!』(実在する本だそうな)を読んだという外国人が主人公に言う。
「彼ガ思イ描ク生キル姿トイウノハ」
「体ノドコモ痛クナクテ」
「家ノ近所ヲ 奥サント散歩スル図ダッタ」」
「ソノ散歩サエデキレバ モウ ソレ以上ノ望ミハナカッタ」
「彼ハ トテモ トッテモ 散歩ガシタカッタ」
んで、その言葉を思い出しながら主人公は目白をぶらぶら歩いて、ふと
「俺もいつか こんな坂道の散歩すら難儀になるのかな」と呟くのだけれど、、その一連のくだりを読んで、何かこう胸にクるものがあった。
私も死を前にして切実に願うことは案外同じかもしれないなあ、って思ったし、色々考えてたらメメントモリって感じの気分(?)になった。
あと、今日「センチメンタル・ジャーニー」はいい曲だと再確認した。
ほんで、歌詞が湯川れい子と知ってびっくりした。いい歌詞だなーー!
何で切ないっていう感情は快いのかな。

散歩もの (扶桑社文庫)

散歩もの (扶桑社文庫)